地元飲食店と共同開発 生徒らが商品化アイデアを提案 奄美高校商業倶楽部

2022年09月01日

子ども・教育

商品開発のアイデアを発表する奄美高校商業倶楽部の生徒ら=8月31日、龍郷町中勝

県立奄美高校商業倶楽部(下川智子顧問、部員13人)の1年生6人は、龍郷町中勝の飲食店「島とうふ屋」と共同で商品開発に取り組んでいる。生徒らは8月31日、同店を訪れ商品化に向けたアイデアを発表。それぞれが考案した商品の魅力をアピールした。

 

生徒らは7月、同店の来店客を対象に、人気の食材やメニューに取り入れてほしい商品などについてのアンケート調査を実施。87人分の回答が得られ、これを参考に「おいしい・ヘルシー・お手軽」をテーマにした商品のアイデアをまとめた。

 

この日提案したのは、豆腐を使った和菓子やおつまみなど計12品目。生徒らは必要な材料や作り方を説明し、▽アレルギーがある人でも食べられる▽調理が簡単▽健康に良い│などの利点も伝えた。

 

同店オーナーの高野壮史さん(38)は「高校生の自由な発想が面白く、料理を楽しむ原点に戻ることができた。商業的な面も考慮しつつ、試作やアレンジを加えてメニューに取り入れるものを決めたい」と商品化に意欲を見せた。

 

生徒らは今後も同店と話し合いを重ね、商品のパッケージ制作にも取り組む。豆腐を使ったようかんなどを提案した枦山優衣奈さん(15)は「アンケートを基にどんな商品が人気か調べて考えたので、お客さんにおいしいと思って食べてもらえるようにしたい」と話した。