向学塾がスタート 徳之島町

2019年08月20日

子ども・教育

向学塾の開講式に臨む中学生ら=19日、徳之島町井之川

向学塾の開講式に臨む中学生ら=19日、徳之島町井之川

  【徳之島総局】徳之島町の「夏休み向学塾」(町教育委員会主催)の中学生の部が19日、開講した。本年度は1~3年生計59人が受講。30日まで同町の生涯学習センターなど町内4会場で鹿児島大と鹿児島国際大学の学生18人を講師に一日3時間、5教科の指導などを受けて苦手教科の克服や学力向上に取り組み、受験勉強にも生かす。

 向学塾は、「天井の梁が映るほど薄いお粥をすすってでも子どもの教育に力を入れた」という「ヤンキチシキバン」の教育風土の再興と、自主的な学習の習慣化で学力の向上につなげるのが狙い。2010年度から開いている。日曜日と出校日は休み。

 井之川公民館であった開講式で幸野善治副町長は「元横綱の朝潮太郎や城山観光グループ創業者の保直次氏など、井之川集落の偉大な先輩の遺訓をしのび、勉強を頑張ってほしい」と受講生を激励した。

 受講生の井之川中3年の岩崎琉佑さん(14)は「向学塾では苦手教科の英語と社会の克服へ勉強を重ね、高校受験に生かしたい」と話した。

 向学塾の小学生の部は7月24~31日に行った前期に続き、8月26日から30日まで後期日程があり、受講する児童82人が同センターなど5会場で学習に励む。