島の活性化の方策探る JALアンバサダーが出前授業 徳之島高校

2022年09月23日

子ども・教育

CAやアンバサダーの業務について生徒に説明する持木さん=22日、徳之島高校

奄美大島で地域活性化に取り組む日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)を招いた出前授業が22日、徳之島高校であった。同校の2年生8人が受講。同社奄美営業所でアンバサダーを務める持木絹代さん(31)から地域へ貢献するアンバサダーの仕事について学んだほか、徳之島の魅力をPRして活性化へつなげるための方策を探った。

 

同校では総合的な探究の時間を活用してふるさと納税の返礼品を開発する事業を手掛けている。JALグループは昨年から事業に協力しており、今回は奄美営業所の栄正行所長(60)と持木さんが来校して同社やアンバサダーの取り組みを生徒らに伝えた。

 

ふるさとアンバサダーは同社の地域活性化事業「ふるさとプロジェクト」の一環。客室乗務員が移住した地域で商品開発など地域課題に対する企画提案を行う。現在、全国で20人がアンバサダーを務めている。

 

持木さんは埼玉県出身。昨年12月に旅行で訪れた奄美大島に一目ぼれして移住を決意し、今年4月にアンバサダーに就任した。授業で自身の業務について説明した持木さんは「移住してCAとは異なる仕事に挑戦するのに不安もあったが、島の人たちの人柄にも助けられ充実した楽しい毎日を過ごせている」と笑顔を見せた。

 

生徒らは徳之島の魅力とPRについて持木さんと意見を交換。生徒らはこれまでの授業での取り組みを参考に「もっと若者向けのSNS(インターネット交流サイト)での発信を増やすべき」「徳之島出身の有名人に協力してもらって島の名店や名所を紹介できないか」など積極的にさまざまなアイデアを出した。

 

受講した櫻木菜々子さんは「飛行機に携わる仕事に興味があったのでCAの仕事内容など興味深くてためになる話が聞けた」とし、「好きな地域に貢献できるアンバサダーはやりがいのある仕事。私も将来は徳之島を応援できる仕事がしてみたい」と話した。