憧れのスターが学校に 宝塚OGが朝日小で講演 児童の作文きっかけ

2023年01月21日

子ども・教育

舞台上で鳴海さん、綺華さんから振り付けのレッスンを受けた宮田さん(左から3人目)=20日、奄美市名瀬の朝日小学校

奄美市名瀬の朝日小学校(藤田柳生校長、児童672人)で20日、元宝塚歌劇団の鳴海(なるみ)じゅんさん、綺華(あやか)れいさんによる講演会があった。来校のきっかけは、昨年12月18日付の本紙に掲載された同校児童の作文。2人は5、6年生219人を前に華麗な歌とダンスを披露し、「夢に向かって積極的に挑戦して」「人はいつでもなりたい自分になれる」などと児童を激励した。

 

作文を書いたのは5年生の宮田姫乃さん(10)。4年生のときに母親に連れられて見た宝塚歌劇団のステージに魅了され、「将来はタカラジェンヌ(団員)になって奄美で公演したい」と思いをつづった。

 

鳴海さん、綺華さんの友人で、奄美に来島する機会が多い一般社団法人アチーブエイト(大阪府貝塚市)の麻生川マコ代表が新聞を読み、奄美市住用町在住の同法人職員を通じて朝日小へ連絡。今月22日に宇検村であるイベントに参加予定の2人に依頼して今回の来校が実現した。

 

講演では、現在もショーやコンサートで活躍する2人が宝塚歌劇団の特徴や団員の生活の様子、舞台上で気を付けていることなどを紹介。綺華さんは「毎日の稽古で大変なこともあったが、努力することが楽しかった。振り返れば一番輝く思い出」と回想した。

 

鳴海さんは「小学生のころは引っ込み思案で泣き虫だったが、高校3年生の時に奮起して宝塚音楽学校を受験した。皆さんもどんな人になりたいのかをイメージして、たくさんチャレンジしてほしい」と児童たちへ語り掛けた。

 

講演の終盤には2人が歌を披露したほか、簡単な振り付けのレッスンもあった。憧れの元タカラジェンヌと対面した宮田さんは感激のあまり涙を流しながら、「将来は男役として活躍したい。2人のように周りを幸せにできる人になりたい」と夢を語った。

ダンスに挑戦した児童たち=20日、奄美市名瀬の朝日小学校