校庭にこいのぼり掲揚 創立150周年記念 名瀬小学校

2022年05月05日

子ども・教育

校庭に掲揚されたたくさんのこいのぼりの周りではしゃぐ児童ら=2日、奄美市名瀬

今年で創立150周年を迎える奄美市の名瀬小学校(上村英樹校長、児童329人)では、節目の年を記念して校庭にこいのぼりを飾っている。設置されているのは色とりどりのこいのぼりや吹き流し約30本。児童らが明るく元気に過ごせるよう願いを込めて掲揚している。

 

こいのぼりは4月上旬に上村校長が寄付を呼び掛け、同校の元職員や保護者らから集められた。同月16日から校庭に飾り始め、徐々に数を増やした。掲揚は5月末まで。

 

連休前の2日には新たなこいのぼりも仲間入り。児童らは校庭の空を悠々と泳ぐ大小のこいのぼりに興奮した様子で、ひときわ大きなこいのぼりに向かって飛び跳ねたり、手を伸ばしたりしていた。

 

6年生の緒方乙葉さん(11)は「学校でこいのぼりをするのは初めて。教室からも見えるのですごく華やかになった」と喜んだ。

 

上村校長は「コロナ下で行事が少なくなる中、子どもたちには夢や希望を持っていてほしいという思いで掲揚した。150周年の節目の年を明るく迎えられるのでは」と語った。

同校は1872(明治5)年11月22日に名瀬郷校として設立。長い歴史を持ち、戦後は日本復帰運動の集会の場としても使われた。来年2月には記念式典が行われる予定。