漂着ごみを収集し調査 龍北中

2022年04月30日

子ども・教育

集めたごみの種類や国籍調査を行う生徒ら=28日、龍郷町嘉渡海岸

龍郷町の龍北中学校(志風寛校長、生徒12人)は28日、奄美海上保安部と合同で嘉渡海岸の漂着ごみを調査する「リサーチきょら活動」を実施した。生徒たちは教諭5人、海保職員3人と指定された区画内の漂着ごみ約50キロを収集し、種類や数量、国籍の調査を行った。

 

同活動は同校が20年以上取り組んでいる環境学習の一環。昨年7月には長年の功績が評価され、2021年度「海の日」海事関係功労者として国土交通大臣賞を受賞した。

 

生徒らはこの日、2班に分かれて約200平方メートルに定められた区画内の漂着ごみを収集。集められたごみはビニール、金属、ガラスなどに分類して数や重さ、国籍別に集計。種類別ではプラスチックごみが目立った。調査後は海岸全域でごみ拾いを行い、約150キロを収集した。

 

1年の眞俐理さん(12)は「ごみを拾った後に軽石の下からまたごみが出てきて、蓄積されていると思った。これからは積極的に海岸清掃に参加したい」と話した。

 

調査前には海保職員による講話があり、生徒らは津波が起こる仕組みや生活排水が環境に与える影響についても理解を深めた。