生徒ボランティアが活躍 通訳でクルーズ客おもてなし 大島高校

2023年10月27日

子ども・教育

クルーズ船の乗船客に英語で道案内をする大島高校の生徒(左)=26日、奄美市名瀬

大型クルーズ船「ノルウェージャン・ジュエル」が奄美大島に寄港した26日、奄美市の名瀬市街地では県立大島高校の生徒たちが通訳ボランティアとして活躍した。商店街を観光した乗船客らを流ちょうな英語で案内し奄美の魅力をPRした。

 

同校英語部の1・2年生10人と有志の2年生6人が参加。2~3人ずつに分かれ、周辺を移動しながら通訳案内を行った。アーケードを行き交う乗船客らに英語を使って積極的に声を掛け、ジェスチャーを交えながらコミュニケーションを図った。

 

道案内では、生徒らが事前に作成した商店街周辺の英語表記地図を活用。折り紙で飾り付け、気軽に受け取ってもらえるよう工夫を凝らした。このほか、商品やメニューに関する英語の説明文なども手作りし、各店舗に設置した。乗船客の男性は「高校生と話せて良かった。英語もとても上手で助かった」と笑顔で話した。

 

英語部部長の柳原結さん(16)は「困っていそうな人に自分から話し掛けてコミュニケーションを取ることができた。大島紬など奄美ならではの魅力があまり知られていないことが分かったので、次はもっとPRできるようにしたい」と振り返った。

 

地域の環境を生かしたインバウンド観光をテーマに探究活動を行っている白畑大地さん(17)は「最初は自信がなかったが英語が通じたときはうれしかった。(成果発表で)この経験を通して感じたことを伝えたい」と話した。