畑さん(大島高1年)が優勝、全国へ 県高校生ビブリオバトル

2019年09月11日

子ども・教育

県高校生ビブリオバトル大会に出場した大島高校の(左から)積さん、畑さん、八下田さん=9日、奄美市名瀬

県高校生ビブリオバトル大会に出場した大島高校の(左から)積さん、畑さん、八下田さん=9日、奄美市名瀬

 高校生が愛読書の魅力を発表する「県高校生ビブリオバトル大会」(県教委主催)が8月25日、姶良市の姶良公民館であった。県内24校から45人が出場。県立大島高校1年の畑友一朗さん(15)が優勝した。畑さんは来年1月に東京で開催する全国決勝大会(活字文化推進会議主催)の出場権を得た。

 

バトルは5分間で本の魅力を発表し、2分ほど聴衆らの質問を受ける。順位は約350人の観戦者による投票で決まった。

 

 奄美群島からは同校3年の積風我さん(18)と2年の八下田元土さん(17)も出場。それぞれが7ブロックに分かれてあった予選を1位で通過し決勝に進んだ。

 

 河邉徹さんの小説「流星コーリング」を紹介した積さんは「自分が思い描いていた発表ができなかったが、その場を楽しむという目標は達成できた」。 パトリック・ネスさんの「怪物はささやく」を紹介した八下田さんは「昨年は予選ブッロクを突破できず苦渋を飲まされた。今年は先輩と後輩と一緒に決勝に進めてうれしかった」と振り返った。

 

 優勝した畑さんは貴志祐介さんの小説「新世界より」を紹介。「全体を通して勢いがあり、ずっと心を持っていかれているような感覚がある」などと語った。

 

 「大会中は緊張していてあまり覚えていない」という畑さん。「のどの調子を整えて全国に挑みたい。他の発表者の良いところを吸収できたら。面白そうな本がたくさん紹介されそうなので楽しみ」と話した。