畜産業の魅力伝える 和泊中で職業紹介講話 和泊町
2025年03月15日
子ども・教育

畜産業の魅力を伝えた職業紹介講話=10日、和泊町の和泊中学校
和泊町経済課は10日、町立和泊中学校(税所篤哉校長、生徒136人)で畜産業の魅力を伝える職業紹介講話を行った。全校生徒が参加。地元の家畜人工授精師の山元勇樹さん(42)、獣医師の頓所慶浩さん(40)がそれぞれ自身の仕事について語り、生徒が将来の職業を考える機会とした。
同町では、ふるさと納税を活用して学校給食で年2回、町の畜産農家が子牛育成期に育てた黒毛和牛の牛肉を提供している。講話は給食提供日に合わせて開催。この日の牛肉は生産者でもある山元さんが子牛時期に育てたもので、生徒はより興味深く講話を聞いた。
山元さんは牛への人工授精の流れを動画で見せながら、自身の経歴や仕事内容を紹介。「牛が妊娠したら『ありがとう』と言ってもらえる職業。牛をはじめ動物が好きなら職業の選択肢にしてもらえれば」と語った。
頓所さんは獣医師の仕事内容や獣医師になるための進学先、国家試験を受けるまでにかかる期間などについて解説。「沖永良部島は獣医師が足りていない。皆さんに目指してもらい、ぜひ10年後、20年後一緒に仕事ができたら」と呼び掛けた。
講話を聞いた3年の西村優也君(14)は「畜産業の大変さを改めて感じたが、魅力を感じるところもあった」と話した。