自分の身を守れ 地震・津波想定し訓練 自衛隊も協力 小宿中

2022年05月08日

子ども・教育

地震・津波を想定して校舎4階へ避難する小宿中の生徒ら=7日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の小宿中学校(前泊勝利校長、生徒149人)は7日、地震・津波を想定した避難訓練を実施した。海上自衛隊、陸上自衛隊が協力し、生徒たちは避難経路や避難時の持ち物など災害に備えた心構えを新たにした。海上自衛隊奄美基地分遣隊長の土井一馬三等海佐は生徒らへ、「災害はいつ起こるか分からない。地域の災害リスクを知り、自分や家族の命を守って」と呼び掛けた。

 

訓練は大規模な地震が発生し、その後、大津波警報が発令されたとの想定。生徒たちは机の下で揺れが収まるのを待ち、その後、教諭らの指示に従って校舎の4階へ避難した。

訓練後は、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震など、全国各地の被災地で救難活動に従事してきた土井分遣隊長が講話。自衛隊の活動紹介のほか、被災想定区域や災害時の避難場所などが記された「ハザードマップ」の使い方、必要な避難グッズなどについて説明した。

 

この日は陸上自衛隊奄美駐屯地からも隊員6人が来校。災害時に使用する救助装備の紹介、実演を行った。

 

3年生の金丸豪希さん(14)は「ハザードマップのことは知ってはいたけど、改めて大事なものだと分かった。自分の家はどんな災害リスクがあるのか確認したい」と話した。