講話に実技指導も 元Jリーガー中払大介さん来校 屋仁小学校

2023年11月18日

子ども・教育

〝大ちゃん先生〟として児童らに夢を持つことの大切さを語った中払大介さんー17日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の屋仁小学校(日置ゆかり校長、児童15人)で17日、元プロサッカー選手でサッカー解説者の中払大介さん(46)を招いた特別授業があった。中払さんは講話で「夢を持ち、強い意思があれば人は短期間で変わることができる。みんなも夢を叶えて幸せな人生を送ってほしい」と児童らに語り掛けた。講話後はサッカーの実技指導やミニゲームにも臨んだ。

 

授業はスポーツ庁の「アスリート派遣による体育授業等の充実・高度化の促進事業」の一環。子どもたちがアスリートと直接触れ合う中で、運動の多様な楽しみ方やできる喜びを味わうことなどが目的。

 

中払さんは神奈川県出身。小学4年生の時に静岡県に引っ越し、ジュニアサッカー選抜チーム「清水FC」に入団。1996年からはJリーグの「アビスパ福岡」でミッドフィールダーとして活躍した。

 

全校児童を対象とした講話に先立ち中払さんは、自らの呼び名を〝大ちゃん先生〟と紹介。和やかな雰囲気の中、プロサッカー選手になるまでの道のりを語った。「清水FC入団当初は一番下手で、必死に練習しレギュラーになった」経緯や、生まれつき膝の骨が欠ける病気でプロの夢が遠のいた経験なども話し、「夢を持った人はすごく強い。逆境にも負けない、くじけない理由になる。周囲の人に夢を伝えることも大事」と強調した。

 

講話後は校庭でサッカーの実技指導があった。中払さんは高度な技術を要するキック「オーバーヘッド」も披露。児童らは食い入るように技に見入った。ウオーミングアップ後は、中払さんを含む大人チームと児童チームに分かれてミニゲームを行った。

 

中払さん(中央)とサッカーのミニゲームを楽しむ児童ら=17日、奄美市笠利町

 

南昊輝君(5年)は「将来は大ちゃん先生みたいにプロのサッカー選手になって、いろんなボールの蹴り方ができるようになりたい。夢を追い、諦めない気持ちを持ち続けることの大切さを学んだ」と目を輝かせた。