部員4人入賞、九州へ マイコンカーラリー県大会 奄美高校工業技術研究部

2021年10月07日

子ども・教育

 第21回マイコンカーラリー鹿児島大会(県高等学校長協会工業部会など主催)が2日、姶良市の加治木工業高校であり、奄美高校の工業技術研究部員4人が九州大会進出を決めた。カメラクラスで2年生の持永愛輝部長が優勝、ベーシック(初級者)クラスで1年生の與島龍さんが優勝、3年生の牧主敦孝さんが準優勝し、アドバンスド(上級者)クラスで1年生の持永彩星さんが5位に入った。

 

 マイコンカーラリーは、自作の模型車両にマイクロコンピュータを搭載し、自動制御によるコース走行でタイムを競う。装備が単純なベーシック、より高度で複雑なアドバンスドのほか、搭載したカメラでコースの形状を読み取り、自動走行させるクラスがある。

 

 ベーシッククラスで優勝した與島さんは「練習でコースアウトを繰り返していた中、本番は完走できて良かった」、6月のバドミントン部引退後に入部し、今大会で準優勝した牧主さんは「機器の細かな調整も多く、バドミントンで培った忍耐力が生きた」と語った。

 

 アドバンスドクラス5位の持永彩星さんは競技中、車両の一部が破損、変形するなどトラブルに見舞われた。「困難に直面した分、完走した時の達成感や満足感は大きかった。発生した問題に気付き、対処する勉強になった」。

 

 カメラクラスに唯一出場し、優勝を果たした持永愛輝部長は、1度も完走できなかった前回大会の無念を晴らした。「前日まで不調だった機器の調整もうまくいき、記録を残すことができて良かった。部全体としても努力が結果につながっていた。九州へ向けてまた練習を重ねたい」。

 

 県大会を振り返り、横山彰二顧問は「練習から生徒たちの雰囲気が良く、切磋琢磨しながら結果も残せた。九州は厳しい戦いも予想されるが、全国出場を目指して頑張ってもらいたい」と語った。九州大会は11月27、28両日、熊本県で開催される予定。