22年ぶりに国際交流事業再開 徳之島町

2019年07月24日

子ども・教育

中学生の国際交流事業で米国へ向けて空路出発する松田さん(右)と嘉さん(左)=20日、徳之島空港(提供写真)

中学生の国際交流事業で米国へ向けて空路出発する松田さん(右)と嘉さん(左)=20日、徳之島空港(提供写真)

 【徳之島総局】徳之島町は本年度、中学生の国際交流事業を再開し、米国オレゴン州に向けて20日、町内の3年生2人が徳之島を出発した。17日間派遣し、2人は英語やコンピューター学習、ホームステイ体験などを通じて国際感覚を身に付ける。

 

 同町の国際交流事業は将来を担う青少年育成が目的で、1997年以来22年ぶりの再開。公募で選ばれた井之川中3年の松田千佳さん(14)、東天城中3年の嘉(よしみ)はなさん(14)が参加する。

 

 期間中は徳之島町花徳出身でオレゴン大学特任教授の牧野三佐男氏が縁で、オレゴン大学を拠点に学習する。州内の動物保護施設や農場、科学博物館なども課外活動の一環で訪れ、自然や文化の違いも触れる予定だ。

 

 2人は台風接近の影響で、予定より1日遅れの20日に徳之島を出発。同日、徳之島空港で出発式があり、福宏人教育長は「ベストを尽くして研修に励んで」とエールを送った。

 

 出発を前に松田さんは「アメリカでの生活を体験して、互いに知らない文化や歴史、価値観に触れ、理解し合えたら」、嘉さんは「英語の教科書では学ぶことのできない会話の表現や意味を知り、自分の可能性を広げたい」と意気込みを語った。