出発進行!園児らが運転 「奄美唯一の列車」改装 あやまる岬観光公園

2022年03月20日

政治・行政

サイクル列車を運転する園児ら=19日、奄美市笠利町

奄美市笠利町のあやまる岬観光公園で19日、リニューアルされた「サイクル列車」の記念出発式があった。安田壮平市長をはじめ関係者ら約20人が出席。試乗会には宇宿保育所の園児ら15人が参加した。安田市長は「園児の皆さんはここでたくさん遊んで、いっぱい思い出を作ってください」とあいさつした。

 

サイクル列車は足こぎ式の大型遊具。1991年に同公園に設置され、奄美群島で「唯一の列車」として多くの人に親しまれてきた。老朽化に伴い、2020年からはリニューアルに向けた工事が開始。今年2月に完成した。

 

列車は2両編成4人乗りで「あやまる号」「ほしぞら号」「コクトくん号」「ロビンちゃん号」の4台。全長200メートルのルートにはトンネルや踏み切り、駅などがあり、安全対策の防護柵も設置されている。

 

試乗会では、関係者や園児らが乗車し「出発進行!」の合図で走り出した。スピーカーからは汽笛や踏み切りの音が流れ、本物さながらの列車に園児らは大興奮。力いっぱいペダルをこいで運転していた。「あやまる号」に乗車した南澄伶ちゃん(6)は「楽しかった。また乗りたい」と乗り心地に満足した様子だった。

 

公園管理スタッフは「子どもも大人も一緒に楽しめる列車。おじいちゃん、おばあちゃんにとっては孫との触れ合いの場にもなる。ぜひ多くの人に遊びに来てほしい」と話した。

サイクル列車の乗車受け付け午前9時半から午後4時半まで。1人1周100円(3歳未満は無料)。