大久保町長が勇退表明 任期中「面縄港整備に道筋」 伊仙町
2024年03月06日
政治・行政
伊仙町の大久保明町長(69)は5日、任期満了(2025年10月30日)に伴う次期町長選に立候補せず、6期目の今期で勇退する意向を表明した。残りの任期については「最大の課題は面縄港の整備。実現に向けて残り1年半でしっかりと予算をつけたい」と語った。
大久保町長は同日開会した町議会3月定例会での施政方針の説明後に議員、町民へ向けて勇退を表明した。医療法人徳洲会名誉理事長の徳田虎雄氏に憧れて医師、政治家を志したことや、「政争から政策の町に」をスローガンに取り組んだ20年超の町政を振り返りながら、「突然の発表になり、町民にもさまざまな意見があると思うが理解してほしい」と述べた。
議会後の会見では自身の健康には問題がないことを述べ、勇退の理由の一つとして「私に対してネガティブなイメージを持っている議員が複数いることは事実。私が身を引くことで議会、町政の運営が円滑になればという思いもある」と説明した。
今後については「徳洲会と連携して町の東部、中部に介護サービス付きの高齢者施設を新たに整備したいと考えている。町長を退いた後は初心に帰り、徳之島の医療福祉の向上に努めたい」と述べた。
大久保町長は徳之島徳洲会病院長、県議などを経て2001年の町長選で初当選し、現在6期目。鹿児島大学医学部卒、伊仙。