新庁舎完成は19年11月 与論町
2018年07月12日
政治・行政
与論町の新庁舎建設事業説明会が10日夜、町地域福祉センターであり、新庁舎のデザインや基本方針などの基本設計案が示された。町側は、設計・施工費については基本計画段階から約2千万円増額予定。新庁舎完成は約3カ月前倒して2019年11月末を見込む。
1967年に建てた旧庁舎の老朽化に伴う建て替え。事業手法は設計施工の一括発注で、公募(プロポーザル方式)による選定事業者は竹山建設グループ。工事費(設計と施工)は9億1700万円で、町担当者は「庁舎本体の長寿命化や維持管理費の低減効果、機能性、倉庫と車庫の整備費などを考慮し、約2千万円を増額して整備を進めたい」と説明した。
建設予定地は旧町立診療所などがある町有地(茶花)。建物は鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は1996平方㍍。
基本方針は①町民が利用しやすい②効率的な行政運営を可能とする③防災拠点となる―庁舎。具体的には▽町民の利用頻度が高い課を1階の入り口近くに配置▽多機能トイレや点字ブロックなど庁内のバリアフリー化▽約3日間電源を確保できる非常用発電機の設置など。
この日の説明会には住民34人が参加。「窓口のワンストップ化を」「若者らが集えるよう公衆無線LAN(Wi―Fi)を整備してほしい」といった意見や要望があった。
8月に旧町立診療所などの建物を撤去し、11月の臨時議会で庁舎建設関連の議案を提出する。可決されれば同月に建設工事が始まる。新庁舎での業務開始は20年1月を予定している。