猫の飼養状況を調査 奄美市
2020年02月13日
政治・行政
奄美市は1日から、飼い猫を登録した住民に飼養状況を確認する調査を行っている。登録された猫の情報に関する書面を郵送し、譲渡や死亡のほか、登録後に不妊手術をしたり、マイクロチップを装着するなど内容に変更があれば届け出るよう呼び掛けている。
飼い猫の登録は、奄美大島5市町村が2011年10月に施行した「飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例」で飼い主に義務付けられた。猫の野生化を防いでアマミノクロウサギなどの希少動物を保護する目的。
条例では登録のほか、マイクロチップの装着や屋外で飼う猫への不妊手術を義務付け、5匹以上の飼養は許可制とし、遺棄や野良猫への餌やりを禁じている。登録内容に変更があった場合は、各市町村に申請する必要がある。
奄美市環境対策課によると、2月10日現在の飼い猫の登録数は2939匹。そのうち不妊手術済みの猫は1486匹と全体の半数を占めるが、マイクロチップの装着は947匹と32・2%にとどまる。
飼養状況の調査は今回が初めて。条例施行から8年が経過して、登録内容に変更があった飼い主に申請を促すほか、「チップの装着や不妊手術など適正飼養の啓発につなげたい」(市環境対策課)としている。変更の届け出は窓口や郵送、電話などで受け付ける。
飼養状況の調査では、条例で定められた飼い主の義務や、不妊手術やチップ装着の助成制度についても紹介している。市では猫の適正飼養と合わせて野良猫に不妊手術を行うTNR事業を進めており、野良猫に関する情報提供も呼び掛けている。
問い合わせは電話0997(52)1111奄美市環境対策課へ。