訪問販売で高齢者見守り ダイマルグループと協定 徳之島町

2019年06月04日

政治・行政

高齢者の見守り活動に関する協定書を交わした徳之島町と㈱義村商店の関係者ら(提供写真)

高齢者の見守り活動に関する協定書を交わした徳之島町と㈱義村商店の関係者ら(提供写真)

  【徳之島総局】徳之島町は3日、27日から町内で訪問販売業務を展開する㈱義村商店(ダイマルグループ、義村浩社長)と「高齢者等見守りに関する協定」を締結した。移動販売車が高齢者世帯を定期的に訪問して見守り活動を行う。

 

 同社は移動スーパーを全国展開する「とくし丸」(徳島市)とフランチャイズ契約を結び、軽貨物自動車を使った訪問販売を町内3コースで始める。各コースを毎週2回巡り、契約した顧客120世帯を訪問する。とくし丸との契約で行う訪問販売による高齢者の見守り協定は、奄美群島では奄美市と宇検村に続き3例目。

 

 町役場であった調印式で高岡秀規町長は「買い物難民の解消に取り組まれることに感謝するとともに、見守り活動を通じた協力もお願いしたい」、同社の義村社長(69)は「地域の、皆さんや行政とタイアップして、地域貢献企業を目指したい」と述べた。

 

 同社の義村浩平統括管理本部長(30)は「事業開始前に実施した市場調査から、周囲の支援を受けて生活する一人暮らしの高齢者の多さを実感した。買い物難民の問題は徳之島町も例外ではない。とくし丸の営業を通じて、町内の暮らしの安全に貢献できれば」と話した。