8月完了へ工事進む 名瀬港
2020年06月09日
政治・行政
台風による高波などの影響で壊れた名瀬港・沖防波堤の復旧工事は、8月中の完了に向け急ピッチで進められている。管理する国土交通省九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所名瀬港出張所は「工事は天候にも左右されるが、湾内の航行安全の確保と静穏度を早く取り戻せるよう努める」としている。
沖防波堤は2018年9月の台風24号で大きな被害を受けた。同出張所のシミュレーションによると、約15・5メートルの高波が襲ったと推測され、41基設置されているケーソンのうち8基が高波などで動かされ、3基が一部破損した。
復旧工事は昨年6月に着手。大きく動かされた2基(37メートルと19メートル移動)を撤去して新設したほか、比較的移動が少ない6基については開口部に中詰め材を投入し、さらにケーソンの背後に石を置いて支え補強する「裏込工事」を進めている。
防波堤の補強を目的に、復旧工事では対象となっていない部分の裏込工事なども引き続き実施していく。
同出張所は「船舶の航行などでご迷惑をお掛けします」と語り、関係者に工事への理解と協力を呼び掛けている。