徳之島町長、高岡氏が連続4選 16年ぶり無投票

2019年07月03日

政治・行政

出陣式で4期目への決意を語る高岡秀規氏=2日午前9時半ごろ、徳之島町亀津の選挙事務所前

出陣式で4期目への決意を語る高岡秀規氏=2日午前9時半ごろ、徳之島町亀津の選挙事務所前

 任期満了に伴う徳之島町長選挙は2日、告示された。現職の高岡秀規氏(59)=亀津=のほかに立候補の届け出がなく、連続4回目の当選が無投票で決まった。同町長選の無投票は2003年以来16年ぶり。高岡氏は4期目に向け「3期12年で進めてきた政策を軌道に乗せ、人材育成にしっかりと取り組んでいく」と述べた。

 

 高岡氏は町議会3月定例会で立候補を表明。「夢は叶(かな)う、人が地域を創る」をスローガンに、人材育成を最重要課題に挙げ▽1次産業の振興▽医療福祉の充実▽教育環境の充実―などを政策に掲げた。

 

 立候補届け出後、同町亀津の選挙事務所前で出陣式。池田豊吉後援会長は「このように多くの支持者の中で出陣式ができるのは、3期12年間、町民に寄り添った町政のおかげ。4期目に向けて掲げた公約の実現へ皆さんと共に頑張ろう」と呼び掛けた。

 

 マイクを握った高岡氏は「地域振興に大事なチャレンジ精神を持つ人や団体を、成功するまで支えるのが行政。課題である人材育成と意識改革に向け、教育環境の充実を目指す」と第一声。頑張ろう三唱の後、選挙カーで遊説に繰り出した。

 

 無投票当選の知らせは午後5時すぎ、町役場前での演説中に入った。報道陣の取材に対し「当選と同時に自分を戒める心がないと、町民のための仕事はできない。謙虚に掲げている政策を確実に実行していく」と語った。

 

 新任期は7月25日から4年間。当選証書付与式は8日、町役場で行われる。

 

高岡氏は町議など経て、2007年から町長当選4回。現在、徳之島愛ランド広域連合長、徳之島地区森林組合長も務める。玉川大学卒。徳之島町亀津