さらなる発展に決意 市制15周年で記念式典 奄美市

2021年10月03日

政治・行政

約70人が出席して市制15周年を祝った式典=2日、奄美市名瀬

 2006年に市町村合併した奄美市の市制施行15周年記念式典が2日、市民交流センターであった。約70人が出席。朝山毅市長はこれまでの歩みを振り返るとともに、「市民一人一人が地域の担い手となって未来に夢と希望の宝を残す奄美市、奄美大島の実現に向け、今後も連携を深めながら努力していくことを誓う」とさらなる飛躍と発展に決意を新たにした。

 

 朝日中吹奏楽部の演奏(録画)でオープニング。奄美豪雨やLCC(格安航空会社)就航、国立公園誕生、世界自然遺産登録決定など15年間を振り返るスライドショーが披露された。

 

 式辞で朝山市長は「合併時は厳しい財政状況からのスタートとなり、新市としての一体感の醸成と行財政運営の基盤づくりの両立という、難しいかじ取りが求められた」などと回顧。与勝広議長は「15周年をしっかりと総括し、奄美市民で良かったと思えるよう市勢発展に努力したい」とあいさつした。

 

 市誕生の年に生まれた福崎真逢輝さん(名瀬中3年)が「未来へのメッセージ」と題して登壇。福崎さんは「奄美の良さは自然のみならず独自の伝統や文化、結いの精神。いつまでも大切にしていきたい」と語ったほか、相撲を通じて実感した周りへの感謝、将来の夢を発表した。

 

 奄美市は06年3月20日、名瀬市、笠利町、住用村が合併して誕生した。平成の大合併に伴うもので、全国的にも珍しい飛び地合併となった。名瀬港、奄美空港(笠利町)と海空の玄関口を抱え、住用町では世界遺産拠点施設の整備が進むなど、観光振興への期待が高まっている。

 

 今年8月末現在の人口は4万2217人(男2万311人、女2万1906人)。