コロナ前の94%まで回復 鹿児島・沖縄からの客増加 入り込み・入域客数 24年奄美群島

2025年03月31日

政治・行政

 県大島支庁は27日、2024年の奄美群島への入り込み・入域客数を発表した。入り込み客は84万1213人で前年比1万7975人(2・2%)増、入域客は65万3195人で同1万1620人(1・8%)増。20年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で減少していたが、24年は過去最多を記録した19年比で94%まで回復した。入域客は、関東と関西からが減少している一方で、鹿児島と沖縄からが増加している。

 

入り込み客は、奄美群島外から奄美各地に入った人(入域客)と群島内で移動した人の合算。19年に過去最多89万1351人を記録した後、20、21年は50万人台と低迷した。22年は19年比の80%ほどまで回復。新型コロナ感染症が5類に移行した23年は92%となり、24年は94%と微増した。

 

島別の入り込み客は奄美大島49万6984人(前年比0・7%増)、喜界島5万7156人(同5・2%増)、徳之島13万3262人(同1・5%増)、沖永良部島8万2754人(同2・8%増)、与論島7万1057人(同11・8%増)。

 

島別の入域客は奄美大島42万8054人(前年比0・3%増)、喜界島2万8367人(7・6%増)、徳之島8万5449人(同1・3%増)、沖永良部島5万8987人(同2・2%増)、与論島5万2338人(同13・1%増)だった。

 

入域客を出発地別でみると、鹿児島38万6676人(前年比3・5%増)、関東9万7582人(同2・4%減)、関西6万9314人(同10・9%減)、沖縄7万4495人(同11・5%増)、福岡2万1731人(9・8%増)だった。

 

県大島支庁は、関東と関西からの減少は格安航空会社(LCC)の運休と減便の影響、鹿児島と沖縄からの増加は23年8月の台風による欠航の反動増が一因と見ている。