住民サービス向上へ キオスク端末で証明書交付 コンビニ、名音郵便局も可 大和村

2025年03月25日

政治・行政

】キオスク端末の利用手順を住民らに説明する伊集院幼村長(右)=24日、大和村の名音郵便局

大和村は10日、マイナンバーカード(個人番号カード)を使って全国のコンビニで住民票の写しなどを自動交付するサービスを開始した。24日には役場庁舎と名音郵便局でも各種証明書が取得できるキオスク端末の運用を開始。コンビニのない村内でも住民へのサービス向上を図る。伊集院幼村長は「役場まで足を運ぶには遠い集落の方々には名音郵便局を拠点に土日祭日であっても村外に出向かず、役場で気軽に証明書を取得できるようになる」と述べ、効果に期待した。

 

システムの運用には「デジタル田園都市国家構想交付金」を活用。庁舎内へのキオスク端末設置は群島内で初めてで、郵便局は龍郷町の秋名郵便局に次いで2例目。庁舎の端末はマルチコピー機。郵便局は申請用端末と印刷用複合機のセパレート型で、利用者は申請用端末を操作し、カウンターで局員から証明書を受け取る。

 

大和村では24日現在、住民票の写しと印鑑登録証明書がサービスの対象で、6月ごろから所得証明書、所得・課税証明書も加わる予定。いずれも窓口での交付手数料と同額の1部200円。

 

時間帯は年末年始を除き、役場庁舎が午前8時半~午後5時15分、名音郵便局は午前9時~午後5時(祝日は除く)、コンビニは午前6時半~午後11時。

 

24日は名音郵便局で交付開始式があり、日本郵便の中島秀一奄美地区統括局長(東城郵便局長)と伊集院村長がテープカットを行った。式後は伊集院村長が実際にセパレート型キオスク端末を操作して自身の住民票の写しを発行した。

 

大和村の9日現在のマイナンバーカード交付率は87・8%。同村は今年度、住民票の写し(除票、記載事項証明書含む)を885枚、印鑑登録証明書を315枚交付している。