半世紀の節目祝う 記念行事めじろ押し 龍郷町「町制施行の日」

2025年02月11日

政治・行政

セレモニーで登場したタッピィと記念撮影する園児ら=10日、龍郷町りゅうゆう館

龍郷町は10日、町制施行50周年を迎えた。町は同日、「町制施行の日」記念セレモニーをはじめとする各種記念行事を開催。関係者らが半世紀の節目を祝い、町のさらなる発展に期待を膨らませた。

 

記念セレモニーは町りゅうゆう館であり、町職員や各集落区長、議員、町内4保育所・こども園の園児ら約100人が出席した。

 

竹田泰典町長はあいさつで「町民の皆さま、本町にゆかりのある方、町出身で島外に出られて活躍している方、本町を応援してくださる方、全員で50年の節目を未来へ向けて羽ばたいていけるようお祝いをしたい」と述べた。

 

セレモニーでは町制施行50周年に合わせて発行される記念切手の贈呈があったほか、公募で選ばれた町公式キャラクター「タッピィ」を初お披露目した。

 

タッピィは「龍(タツ)郷町に幸せ(ハッピー)を運んでくれる妖精」。頭に町花のヒカンザクラ、しっぽには町木のリュウキュウマツがあしらわれ、龍郷柄の大島紬を身にまとっている。タッピィが登場すると、園児らが歓声を上げて喜んだ。最後は出席者らが元気よく「ゴーゴーたつごう」を三唱した。

 

苗木を寄贈した瀧源廣さん(後列右から2人目)に感謝状が贈られた記念植樹=10日、龍郷町浦の橋立

国道58号沿いの浦の橋立では、リュウキュウマツの記念植樹を実施。17本の苗木を寄贈した瀧緑地建設(奄美市名瀬)の代表取締役、瀧源廣さん(75)に竹田町長が感謝状を贈った。

 

周辺では10年ほど前からマツクイムシによる被害が出ており、町は2023年度までに枯損した7本を撤去。瀧さんは、被害が確認されていなかった沖縄本島南部で育てられた耐虫・耐病性の強い苗を個人で寄贈した。

 

「両親が龍郷町出身。恩返しのつもりで地域に還元しようと寄贈した。大きく育ってほしい」と語った。

 

このほか、町りゅうがく館では町制施行50周年をテーマに募集した短歌・俳句・川柳の受賞者を表彰。60歳以上が対象で計24点が寄せられた。

 

第一席には、広瀬次子さん(78)=短歌=、亀井純子さん(75)=俳句=、牧智登美さん(70)=川柳=がそれぞれ選ばれた。応募作品は同館2階の「龍郷町町制施行50周年記念展」で展示している。