地域課題解決へ意見交換 長寿子宝社が活動を報告 共生・協働リーダー研修 県徳之島事務所

2024年02月16日

政治・行政

長寿子宝社の事業内容を発表する池田俊博代表(右)=15日、県大島支庁徳之島事務所

【徳之島総局】県大島支庁主催の大島地域共生・協働推進協議会地域リーダー研修会が15日、徳之島町の県徳之島事務所であった。奄美群島内の関係者ら21人(オンライン含む)が参加。一般社団法人「長寿子宝社」(伊仙町)の池田俊博代表(64)が同法人の事業内容を報告して地域課題解決に向けた活動の一例として示した。

 

研修会は支庁管内の地域活動に携わる関係者が対象。事例発表や意見交換、現地視察などを実施して関係者の情報交換や地域課題解決の一助とすることを目的に年1回、群島内で持ち回り開催している。

 

長寿子宝社は2019年3月に設立。同年7月、伊仙町から生活支援体制整備事業の委託を受けた。現在はスタッフ9人でコミュニティーバスの運営や放課後わくわくクラブ(学童保育)、町内施設の管理運営など全9事業を手掛けている。

 

池田代表は法人を立ち上げた理由について「今後の自治体運営を行政のみで担うことは財政面などで最善ではなくなってきている」と説明。健康増進施設として集いの場となっている「ほーらい館」を核としてコミュニティーバスで各地域を結ぶ地域包括ケアシステムの構想を示して、「伊仙の特色である長寿と子宝の歴史を次世代につなげていきたい」と語った。

 

池田代表の事例発表後は、とくのしま伊仙まちづくり協同組合の大保健司事務局長(36)が同組合が手掛けている労働者派遣を柱とした雇用創出、移住定住支援などの事業について発表。ほーらい館で行われている学童保育事業の現場視察も行われた。