奄美市新庁舎が開庁、一部業務開始

2019年02月13日

政治・行政

テープカットで新庁舎の開庁を祝う関係者ら=12日、奄美市名瀬

テープカットで新庁舎の開庁を祝う関係者ら=12日、奄美市名瀬

 奄美市役所の新庁舎開庁式が12日、庁舎2階ゆらいどころであり、市職員らは安全・安心を支える防災拠点としての役割や市民サービスの向上に気持ちを新たにした。旧庁舎の約2・2倍の広さとなる鉄筋コンクリート造9階建て(延べ床面積1万2537・76平方メートル)に行政機能を集約。この日は一部の部署で業務がスタートした。

 市職員や市議会議員ら約600人が出席した。朝日中学校吹奏楽部が「島のブルース」など2曲を演奏してこけら落とし。

 朝山毅市長は「市民共有の財産として有効活用し、市民のよりどころとなるよう職員一丸となって努力したい」とあいさつした。

 師玉敏代議長は「新しい一歩を踏み出したことを感慨深く思う。市民一人一人に寄り添ったサービスを心掛けてほしい」と呼び掛けた。朝山市長や市民代表らがテープカットして開庁を祝った。

 同日は総務部や上下水道部などが稼働した。市民部や保健福祉部が入る2階は新たに総合案内所を設け、番号発券システムを導入。来庁者らは職員の案内を受けながら目的の課で用事を済ませていた。

 奄美市本庁舎は52年ぶりの建て替え。4カ所に分散した部署を1カ所に集約する。週末の16、17日にも教育委員会や商工観光部、農政部などが移転作業を行い、18日に全フロアで業務開始する。

 4月以降は旧庁舎を解体して新庁舎正面外観や市民広場、立体駐車場を整備する。市財政課は「4月中旬までは現在の来庁者駐車場(旧庁舎隣)を利用してほしい」としている。