学生らが活動の成果報告 実践型インターンシップ 龍郷町

2022年03月16日

政治・行政

インターンシップの成果について報告する(左から)武井さん、小笠原さん、西澤さん=14日、龍郷町役場

龍郷町秋名・幾里地区の一般社団法人「E’more (いもーれ)秋名」が実施する実践型インターンシップ事業に参加した大学生3人の報告会が14日、同町役場であった。竹田泰典町長をはじめ関係者約20人が出席。学生らはインターンシップを通して体験したことや仕事の成果などについて発表した。

 

インターンシップ事業は同法人が町と連携して昨年から実施しており、今回で2期目。地域と強いつながりを持つ地域外の「関係人口」を増やすことを目的としている。学生らは地元企業の経営に携わり、実践的な事業活動を経験する。

 

今回参加したのは明治学院大学3年の小笠原愛歩さん(20)、京都大学大学院2年の武井七海さん(26)、早稲田大学3年の西澤祐里乃さん(21)。3人は2月15日から約1カ月間、同町浦の飲食店「osteria fiore」に滞在し、同店のホームページ作成などに携わった。

 

報告会では、3人が取り組んだ仕事内容や成果を時系列に発表。完成間近のホームページをお披露目し、事業者と話し合いを重ねる中で変更・改善した点や、こだわったところなどについて説明した。地域との交流を通して、それぞれが感じたことや気付いた課題などについても振り返った。

 

3人はインターンシップを通して「いろんなことを教わった。自分にできることは何か考えさせられる1カ月間だった」(小笠原さん)、「素晴らしい経験ができた。(町には)ぜひ受け入れを続けて欲しいと思う」(武井さん)、「人と人のつながりに触れ、地域に何かしたいという思いが強くなった」(西澤さん)とそれぞれ話した。

 

地元事業者として3人を受け入れた同店オーナーの小池弘章さん(39)は「島外の若い方々のフレッシュな考えでホームページ作成の手助けをしてもらった。学生から学ぶことがたくさんあった。機会があればまた受け入れたい」と語った。