山形県酒田市議会が沖永良部視察

2018年11月18日

政治・行政

南洲神社を視察する酒田市議会の議員ら=16日、和泊町

南洲神社を視察する酒田市議会の議員ら=16日、和泊町

 山形県酒田市議会の会派「志友会」の議員10人が16日から1泊2日の日程で沖永良部島を視察した。和泊町の西郷南洲記念館などを巡り、同島と西郷隆盛との歴史的な関わりを知るとともに、NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」を契機とした同町の観光振興や地域活性化の施策を学んだ。

 

 酒田市は、西郷の生前の言葉や教えを集めた「南洲翁遺訓」の発行などで知られる山形県庄内地方北部の市。和泊町と同じく、西郷を奉った南洲神社があり、両地域間で民間レベルの交流がある。

 

 議員団の沖永良部島視察は、ドラマ「西郷どん」の放送を機に、歴史的資源を生かした情報発信で知名度を高めている和泊町の取り組みなどを知る目的。

 

 16日は記念館で同町企画課職員が▽西郷どんプロモーション実行委員会の立ち上げ▽ドラマ撮影の誘致活動▽来島者増加を見据えたおもてなし講演会、まち歩きガイドの養成、ガイドブック製作▽島民の機運を高めるためのドラマのパブリックビューイング開催―など、県や知名町とも連携した町の取り組みを紹介した。

 

 記念館の職員が館内や南洲神社を案内し、沖永良部島と西郷の歴史についても説明した。一行は17日に町歴史民俗資料館などを視察して帰路に着いた。志友会の本多茂会長(67)は「多くの事業を効果的に連携させて行っており、町民をうまく(町づくりに)巻き込んでいるなと感じた。全体的に町の人の歴史への関心が高いのかなとも思った」と話した。