泉貞吉氏、町民葬 功績と遺徳しのぶ 和泊町

2019年02月19日

政治・行政

約800人が参列して営まれた故・泉氏の町民葬=17日、和泊中学校体育館

約800人が参列して営まれた故・泉氏の町民葬=17日、和泊中学校体育館

 昨年11月26日に92歳で亡くなった元和泊町長、故・泉貞吉氏の町民葬(同実行委員会主催)が17日、鹿児島県沖永良部島和泊町の和泊中学校体育館で営まれた。島内外から約800人が参列。泉氏の功績と遺徳をしのび、冥福を祈った。

 

 式では黙とうの後、泉氏に叙位(従五位)の伝達があった。町民葬実行委員長の伊地知実利和泊町長は「和泊町のためにその一生をささげた功績は、町の歴史に永遠に消えることなく光輝き続ける。これからはあなたの心を私たちの心として町のため、世界のため微力ながら尽くすことが我々の努め」と追悼の辞を述べた。

 

 続いて永野利則町議会議長、金子万寿夫衆議院議員ら5人が弔辞を述べた。友人代表の竿田富夫さんは「皆から慕われたその人柄がしのばれてならない。どうか天国からこの町、この島をお守りください」と遺影に語り掛けた。

 

 参列者全員が献花した後、遺族を代表して息子の泉秀樹さんが「父に充実した人生を送らせてくださった皆さまに感謝申し上げます」と謝辞を述べた。

 

 泉氏は和泊町出花生まれ。旧和泊町立青年学校卒。町議6期(うち議長2期)、町長を5期務め町勢発展に尽力した。県民体育大会50代陸上2千㍍で優勝するなど陸上競技の長距離選手としても知られた。2005年和泊町名誉町民。06年旭日小授章、南海文化賞。