県議会中継にAI字幕 文字で伝わりやすく

2022年06月03日

政治・行政

字幕表示機能が新たに導入された県議会のインターネット中継=2日、鹿児島市の県議会議場

県議会は2日開会した6月定例会から新たに、インターネットで配信する本会議などの中継映像に字幕機能を導入した。発言者の発言内容をリアルタイムで表示することで、より議会を視聴しやすい環境を整えることが目的。県議会事務局によると、九州内の県議会では初の試み。

 

ネット配信では2020年度から手話通訳を取り入れている。今回からは人工知能(AI)が発言とほぼ同時に解析した文字が画面に表示されるようになった。県議会ホームページから議会中継にアクセスし、画面上で「字幕付き」を選択すれば視聴できる。

 

議会事務局政務調査課の寺原衛吾課長は「文字情報の表示により聴覚障がい者だけでなく、聞こえ方に不安のある高齢者にも伝わりやすくなる。奄美など離島の方々にも県議会に関心を持ってもらい、審議に理解を深めていただけたら」と話した。