移動規制まで1週間/ミカンコミバエ対策

2015年12月06日

政治・行政

1面俵 果実や果菜類の害虫・ミカンコミバエが奄美大島で相次いで確認された問題で、奄美市など5市町村の果実・果菜類に対する農林水産省緊急防除省令に基づく島外出荷規制が13日に始まる。ポンカンとタンカンの島外移動禁止区域(特定移動制限区域)は、奄美市笠利町の一部を除く奄美大島のほぼ全域と加計呂麻島、請島、与路島で、区域内で収穫された対象果実は原則廃棄となり、県が買い上げる。県は国が廃棄命令を行った移動制限植物の買い上げ単価について、販売用のポンカンとタンカンを標準でキロ当たり220円、280円とすることを決めている。規制期間は13日から2017年3月31日まで。今後、生産農家や住民を対象にした市町村ごとの説明会も開かれ、廃棄対象果実の検量や買い上げ契約の流れなどが示される。生産農家や流通・小売関係者からは島内流通への懸念や経済的な損失を心配する声も出ている。