陸自配備で防衛相奄美へ

2014年06月07日

政治・行政

陸海空3自衛隊による離島奪還訓練が行われた江仁屋離島=5月22日、瀬戸内町

陸海空3自衛隊による離島奪還訓練が行われた江仁屋離島=5月22日、瀬戸内町

 防衛省が南西諸島の態勢強化の一環として奄美大島などに計画している陸上自衛隊警備部隊の配備問題で、小野寺五典防衛相が7、8の両日、有力候補地として示した瀬戸内町と奄美市を訪問し、房克臣町長と朝山毅市長に協力要請の申し入れを行うことが分かった。6日、防衛省が明らかにした。具体的な配備場所は決まっていないが、業者に委託していた候補地選定に関する調査内容や部隊規模、配備に向けた予算などを直接説明するとみられる。政府には、南西諸島をめぐり海洋進出を強めている中国をけん制する狙いがあり、5月に陸海空3自衛隊が瀬戸内町の無人島・江仁屋離島で国内初の離島奪還訓練を行った。
 小野寺防衛相は、房町長や朝山市長らと面談するほか、航空自衛隊奄美大島分屯基地(奄美市笠利町)、海上自衛隊奄美基地(瀬戸内町)、航空自衛隊沖永良部分屯基地(知名町)を視察する。
 防衛省などによると、警備部隊の配備地として挙がっているのは奄美大島を含め宮古島(沖縄県宮古島市)、石垣島(同県石垣市)。武装集団による離島への攻撃や大規模災害に対応する部隊で、2018年度までの配備を予定している。