１１万４千人が来館　前年度０・８％減▽ＬＣＣ関西便運休も影響　県奄美パーク２３年度

奄美市笠利町の県奄美パーク（宮崎緑園長）は２０２３年度の入館者実績をまとめた。中核施設の「奄美の郷」と「田中一村記念美術館」を合わせた総入館者数は前年度を０・８％（９２１人）下回る１１万４７７３人だった。ＬＣＣ（格安航空会社）の関西便運休（２３年１０月２９日～２４年２月８日）で秋、冬季の入館者が減ったことが影響したとみられる。

 

月別では３月の１万１６９９人が最多で、最少は１月の７４１７人。前年度を上回ったのは年度初めの４～７月、９、１０月だった。２３年度入館者数の施設別内訳は、奄美の郷が７万１７３２人（前年度比３％減）、田中一村記念美術館が４万３０４１人（同３・１％増）。台風６号に伴い、８月は３日間休園した。

 

同パークの福迫光能次長兼総務課長は「新型コロナウイルスの規制が緩和され、２２年度から入館者は回復傾向にあったが、２３年度微減したのは、ＬＣＣの関西便運休の影響が少なからずあったのではないか」とし「今年も定期的に開催しているイベントの内容充実を図り、来館者に楽しんでもらえるように努めたい。９月～１２月まで東京で田中一村の大回顧展が開催され、作品も多く移動するが、記念美術館も遜色ないよう工夫する」と話した。