「また台風」と島民はため息 台風25号で沖永良部島
2018年10月05日
地域
沖永良部島は3日に台風25号の強風域に入り、同日夜から島内各地で断続的に停電している。先月29日に最接近した台風24号による停電の復旧から間もない再停電。島内では「またか」との住民のため息と連続台風による被害を不安視する声が聞かれる。
3日まで24号で損壊した住家の補修などを行う人の姿が各地で見られた沖永良部。25号の接近で雨風が強まった4日は屋外で作業する人の姿はまばら。停電で信号機はあちらこちら明かりが消滅。ドライバーは慎重にハンドルを操作して通行していた。
24号で平張り施設が倒れたという和泊町国頭の花卉(き)農家の男性(60)は4日、即席の防風ネット作りに汗。「停電だった3日間は電照ギクの照明をつけるために発電機をずっと動かしていたが、夜中も様子が気になるし、ガソリン代もかかる。停電の長期化は勘弁してほしい」と嘆いた。
24号で県道沿いの電信柱が倒壊した同町玉城の安田克彦区長(66)は「2日までに字(集落)のほとんどの世帯で停電は復旧したが、きょう(4日)も午前中からついたり消えたりの繰り返し。とにかく被害が少なく台風が過ぎていくのを願いたい」と話した。
九州電力によると、島内の停電は4日午後4時現在、和泊町で約2千世帯(停電率30・5%)、知名町で約600世帯(同11・6%)。