きょう夜に奄美最接近か 風の急激な強まりに注意 台風14号

2024年09月18日

地域

大型の台風14号は17日、日本の南海上を北西へ進んだ。今後は北西に進み、奄美地方は北部、南部とも18日午前には風速15メートル以上の強風域に入り、同日夜に最接近する見込み。台風周辺や本体の暖かく湿った空気が流れ込んで大雨となる可能性があり、海上はうねりを伴う大しけとなる恐れがある。台風は動きが速く、風の急激な強まりに注意が必要だ。

 

台風は17日午後6時現在、時速55キロで北西に進んでおり、中心気圧は992ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。中心から北東側600キロ以内と南西側440キロ以内は風速15メートル以上の強風域に入っている。

 

予報円の中心を進むと、台風は18日午後6時に那覇市の南南東110キロ、19日午後3時には東シナ海に達する見込み。奄美地方は18日明け方から強風域に入る見通しで、18日から19日にかけて予想される最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。海上はうねりを伴い7メートルの大しけとなる見込み。

 

名瀬測候所はうねりを伴った高波への警戒と、強風や土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、突風などに注意を呼び掛けている。

 

空と海の便で乱れ

 

台風14号の影響で、奄美関連の空と海の便に乱れが生じている。日本航空(JAL)は18日、奄美群島間や各島と沖縄(那覇)を結ぶ便を全便欠航。奄美大島以外の各島と鹿児島を結ぶ便も全便欠航し、奄美大島―鹿児島路線でも6便の欠航が決まっている。

 

鹿児島―奄美―沖縄を結ぶ海の便では、16日に鹿児島を出港した下りの「フェリー波之上」が17日の名瀬寄港後、徳之島以南を抜港し那覇へ直行。同日に那覇から鹿児島へ折り返した。18日那覇発上りは欠航する。17日鹿児島発下りの「クイーンコーラルプラス」は18日早朝に名瀬寄港後、鹿児島へ折り返す。19日那覇発上りは欠航。「フェリーあけぼの」の18日鹿児島発下りと20日那覇発上りの欠航も決まっている。喜界航路では「フェリーきかい」が17日鹿児島発下りと18日知名発上りを欠航する。

 

瀬戸内町営船「フェリーかけろま」は17日第6便以降を欠航。「せとなみ」も欠航し、運航再開は台風通過後となる見込み。