ホワイエに歌声響く 感染対策し観客魅了 名瀬市民合唱団
2020年10月19日
地域
名瀬市民合唱団(金井百合子団長、団員37人)は18日、奄美市名瀬の奄美文化センターでミニコンサートを開いた。新型コロナウイルス感染症の影響で、同合唱団のコンサートは約14カ月ぶり。団員たちは感染予防対策に気を配りながら、美しい歌声で来場者へ音楽の楽しさを伝えた。
合唱団は今年3月にコンサートを開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大などを受け中止。その後予定していた別のイベントも中止となっていた。
この日は換気のため、ホールではなく出入口付近の外階段「ホワイエ」を使用。人数も60人前後に制限し、2回に分けて実施した。
第1部には66人が訪れた。コンサートでは「アベマリア」や「ユーレイズミーアップ」の合唱、映画のテーマ曲やオペラ音楽などの独唱など計9曲を披露。最後は来場者と共に「ハナミズキ」を合唱した。
龍郷町の綿貫明日香さん(35)は「元団員で今は龍郷町混声合唱団に所属している。新型コロナのせいでコンサートは久しぶり。低音と高音のハーモニーが素晴らしかった」と笑顔を見せた。
会場では換気のほか、入り口での体温チェックや手指の消毒、観客のマスク着用の徹底などの対策が取られた。第1部と第2部の間には団員が座席の消毒なども行った。
金井団長は「感染予防対策を取りながらのイベント開催は初めての取り組み。文化活動の火を絶やさないためにも知恵を絞って活動を続けたい」と話した。
同合唱団は現在、団員を募集している。小学校5年生以上が対象。問い合わせは電話090(1348)7741永田さん。