住民80余人パレード 小俣町「火の用心祭り」 奄美市名瀬

2023年11月29日

地域

パレードで火災予防を呼び掛けた小俣町自治会恒例の「火の用心祭り」=26日、奄美市名瀬(提供写真)

奄美市名瀬の小俣町自治会(与島邦重会長)は26日、毎年恒例の「火の用心祭り」を開いた。新型コロナウイルスの影響沈静化などを踏まえ、昨年まで続けた参加人数制限を緩和。親子や高齢者ら80人余りでパレードを行い、火災予防を呼び掛けた。

 

火の用心祭りは、1993年に町内で住家14棟が全焼した火災を機に、地域一体となって防火意識を高めようと始まった。例年は夏に納涼大会と併せて開催していたが、コロナ下の3年前からパレードのみ実施へと規模を縮小し、今年もその対応を継続した。

 

26日は奄美署四谷交番の警察官が沿道の安全を確保した上で、参加者はおよそ1・5キロのコースを40分ほど掛けて練り歩き、リズムを合わせて「火の用心」と声をそろえた。与島会長(76)は「地域住民の交流も目的の一つ。今後も続けたい」と語った。