佐ノ山親方(元里山関)の激励会 奄美市笠利町
2019年02月24日
地域
奄美市笠利町出身で大相撲尾上部屋所属の佐ノ山親方(37)=元里山関、本名里山浩作=の激励会が22日夜、笠利町の笠利公民館であった。町内外から約130人が参加。力士としての労をねぎらい、親方としての活躍を祈念した。
親方は同町用安出身。7歳で相撲を始めた。緑が丘小4年から出場した同町の招魂祭相撲では赤木名中3年までの6年間、団体と個人の両方で負け無しの記録を持つ。鹿児島商業高を経て、日本大学卒業の2004年、三保ヶ関部屋に入門。同年大阪場所で初土俵を踏み、同部屋の元大関把瑠都ら大型力士と稽古を続け、06年の初場所で十両に昇進。同年8月に尾上部屋へ移籍して、07年の大阪場所で十両優勝した。
現役最後となった昨年の九州場所は幕下9枚目。3連敗から4連勝し、4勝3敗と勝ち越した11月23日に引退と年寄「佐ノ山」襲名を発表した。
激励会では主催者を代表して笠利町相撲連盟の春山斉宏会長が「体の大きな力士に立ち向かう姿に勇気と感動をもらった。将来は親方の部屋で奄美出身の力士の姿を見たい」とあいさつ。
鹿児島商業高時代の恩師で同校相撲部の禧久昭広顧問は「親方は毎年欠かさず誕生日プレゼントを贈るなど思いやりのある人。これまで以上に大変になるが、今までの経験を生かして頑張ってしてほしい」とエールを送った。
小、中学の同級生、中尾聖子さんは祝い唄を披露した。
大島紬姿で出席した親方は「相撲は約30年間、生活の一部となっていた。笠利町の人はもちろん、多くの人に支えられてここまできた。今後は島のためにできることを考えながら後身の育成などに取り組みたい」と話した。
佐ノ山親方は9月28日、両国国技館(東京)で襲名披露大相撲を開催する。詳細は公式ホームページhttp://satoyama.basho-sumo.jp/または電話090(9975)0928同実行委員会。