公共交通利用を啓発 しまバス労働組合ら 奄美市名瀬
2020年09月29日
地域
しまバス(奄美市名瀬、岩崎勇登代表取締役)の労働組合などは28日、公共交通利用促進キャンペーンを名瀬郵便局前の交差点付近で実施した。奄美大島内外の関係団体も応援に駆け付け、道行く歩行者やドライバーらに路線バスの利用を呼び掛けた。
キャンペーンは、島内で減便や廃止が続く路線バスの利用促進が目的。「乗って残そう路線バス みんなで守ろう『公共交通』」をスローガンに掲げた。しまバス労働組合員に加え、鹿児島交通、南国交通各労働組合など関係団体から約30人が参加した。
しまバスでは、路線バスの利用者が年々減少する中、今年は新型コロナウイルスの影響も重なり、厳しい運営状況が続いている。しまバス労働組合の長嶺淳也執行委員長は「地域生活を支える路線バスの存続のため、1人でも多くの人に利用してもらいたい」と語った。
参加者は交差点周辺や近くの商店街で、啓発チラシと除菌用ウエットティッシュを通行人に配るなどし、路線バスの利用を呼び掛けた。このほか29日までに、島内各自治体へも啓発ポスターの掲示など協力を要請する。