冒険家・風間さん沖永良部に 「人が自然を土台に生きている島」
2020年07月19日
地域
バイクによる南極・北極両点到達などの記録を持つ冒険家・風間深志さん(69)=東京都=が16日から2泊3日の日程で沖永良部島を訪れた。自然と人が真に調和する社会の実現を目指すNPO法人地球元気村代表でもある風間さん。「今後の活動のヒントを得るために来た。人間も動物。生活の根っこに自然がある。2日間の滞在だが、沖永良部島では人が自然を土台に生きている気配を感じた」
東北大学名誉教授で合同会社地球村研究室代表の石田秀輝さん(67)=知名町=との対談を目的に初来島。滞在中はケイビング(洞窟探検)を体験し、地元住民と交流もしたといい「海を眺めて、おいしい魚を食べながら人情のある人たちと話をして、力の抜き方を教わった気がする」と話した。
2004年のレース中の事故で左足に機能障害が残った。自身の治療体験を基に、国内の外傷医療の充実や健康寿命の延伸を啓発する活動にも力を注ぐ。「一緒に旅した人で片足がなくてもバイクを乗り回している人がいる。心が健康であれば健常者。俺は残された機能で全力で生きていくだけ」と笑顔を見せた。