半世紀祝い、継続発展へ 奄美空港 大阪便就航50周年式典
2023年01月12日
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奄美大島―大阪(伊丹)直行の航空便就航50周年を祝い、日本航空(JAL)は11日、奄美市笠利町の奄美空港で記念行事を開いた。JAL九州支社の中原太支社長や奄美大島・喜界島航路対策協議会長の安田壮平奄美市長など8人が出席して式典を行い、空港職員らとともに大阪便の搭乗客に記念品を手渡した。関係者は就航半世紀の歴史を振り返り、今後の継続と発展へ気持ちを新たにした。
同路線は1973年1月11日、後にJALと経営統合する日本エアシステム(当時・東亜国内航空)がYS―11型プロペラ機で開設。88年以降、ジェット機のMD―87型、B737―800型へと引き継いだ。昨年11月までの総搭乗者数は約370万人。
式典は空港ビル2階の出発ロビーで実施。中原JAL九州支社長は関係者への謝意を述べた上で「豊かな自然や独自の文化を誇り、どこか懐かしく温かい奄美大島。これからも運航を通じて住民の利便性向上、島の魅力発信に貢献していきたい」とあいさつした。
来賓の新川康枝県大島支庁長は「関西と奄美のゆかりは深く、航空便は人や物の交流を大きく支えている」、安田奄美市長は「奄美発展の可能性実現へ本土と離島を結ぶ便の重要性は高い」とそれぞれ同航路への感謝や期待を述べた。
このほか唄者の平田まりなさんが祝い唄「長朝花」を歌い上げ、本場奄美大島紬「紬美人」の轟木美来さんや奄美市の公式キャラクター「コクトくん」も駆け付けた。式典の終わりには、出席者8人が奄美の未来へ抱く思いなどを記した紙飛行機を一斉に飛ばし、就航半世紀の節目を祝った。
式典後、出席者たちは同日午後0時5分発大阪便の搭乗口へ移動し、乗客51人を見送り。就航50周年印字入り升や観光PR用一眼VRゴーグル(奄美市提供)、黒糖焼酎粕を使用したせっけん(奄美群島観光物産協会提供)などの記念品が入った袋を手渡した。