和泊町の地域包括ケア推進の拠点に どぅくさ館、新施設完成

2022年04月06日

地域

和泊町地域交流施設どぅくさ館の開所式でテープカットする関係者=5日、和泊町和泊

和泊町で移転新築工事が進んでいた町地域交流施設「どぅくさ館」の新施設が5日までに完成した。地域包括支援センターの機能のほか、障がい者の相談対応を行うサロンも一体的に整備し、福祉機能を拡充する。現地で5日、開所式があり、行政や福祉の関係者らがテープカットなどを行い地域包括ケア推進の拠点としての機能に期待した。旧施設からの移転準備期間を経て、11日の本格稼働を予定している。

 

新施設は、役場庁舎周辺の道路整備に伴い旧施設の移転が必要となったため、役場庁舎正門近くに整備。鉄筋コンクリート造り平屋建てで、延べ床面積264平方㍍。2021年8月に着工し、今年3月に完成した。建設事業費は1億1431万5000円。

 

施設の柱となる包括支援センターは、保健師や社会福祉士、看護師など職員6人で運営する計画。併設する「障がい者ふれあいサロンはっぴい」には、相談員1人を配置する。

 

施設内の会議室は、地域の憩いの場や介護予防教室の会場としても活用する。利用時間は、午前8時半から午後5時まで。

 

開所式では前登志朗町長が「地域の連帯感を育む場、高齢者や障がいがある人の自立支援や、生きがいの場となることを願っている」と式辞を述べ、新施設稼働の効果に期待を寄せた。