海外交流人材育成協が発足 奄美市名瀬
2019年04月26日
地域
語学留学生らの就労などを支援する奄美海外交流人材育成協議会(指宿良治会長)が25日に発足した。奄美市名瀬小浜町のAISビルで会合を開き、活動内容などについて語り合った。来島する留学生への支援を通じて島の産業を支え活性化させるのが狙い。今後も1カ月間隔で集まって情報交換し、支援内容などを決めていく。
協議会は奄美市内の事業所代表らで構成。奄美市名瀬のカケハシインターナショナルスクール奄美校で日本語を学ぶ留学生らを支援する。初会合には県や市の担当課職員らもオブザーバーとして出席した
会合では北海道東川町の取り組みや、在留資格「介護」による外国人留学生受け入れガイドラインの説明があった。課題として▽奄美の地理的条件による集客不利▽学生の資格外活動許可による勤務時間の制約▽学校卒業後の就労可能性の創出―などが挙げられた。 今後の取り組みとして、奨学金の創設や協議会のPR動画作成、地元の人々との交流、などの案が示された。
留学生を雇用している協議会メンバーらは「貴重な戦力であり、とても真面目」「彼らなしでは経営が成り立たない状況だ」と高く評価する意見が多数あった。
カケハシインターナショナルスクールの関係者によると、奄美校には現在、東南アジアを中心に30人が在籍。新入生を除く21人がコンビニエンスストアなどで働きながら日本語を学んでいるという。