海水浴シーズン到来! サバニの進水式も 喜界島で海開き

2025年04月29日

地域

サバニをこいだり、泳いだりして海開きを満喫する子どもら=27日、喜界町

喜界町の海開きが27日、同町中里のスギラビーチであった。海での安全を祈願する神事やステージ発表、マリンレジャー体験などがあり、訪れた人たちは、本格的な海水浴シーズンの到来を喜んだ。琉球列島の伝統木造船「サバニ」の進水式もあった。

 

海開きは喜界島観光物産協会が主催。神事に続き、喜界消防分署の署員が子どもたちへ海遊びの注意点を説明。喜界島うるまエイサーや、アヌエヌエフラダンス教室など地元のダンス教室のメンバーによるステージ発表もあった。

 

サバニの進水式は町青年連絡協議会(田邉大智会長)が企画。20年前に開催されたサバニでの「喜界島一周プロジェクト」を復活させようと、経年劣化していたサバニを修理し、海開きでお披露目した。

 

田邉会長(41)は「これから夏に向けてサバニのこぎ手を募集したい。パドルをつなぎながら、みんなで喜界島を一周しようと計画中」と語った。

 

この日は好天に恵まれ、参加した子どもたちは海水浴に大はしゃぎ。喜界中1年の中山天良(たから)さん(12)は「海開きや夏祭りのような大きな行事は年2、3回なので、いつも待ち遠しい。海の中はまだ少し冷たかった。サバニに乗るのは初めてだったが、とても楽しかった」と笑顔で話した。