琉球古典音楽の世界で魅了 沖縄から実演家来島 知名町
2024年10月24日
地域
【沖永良部総局】知名町新庁舎落成記念公演「十七夜月に安泰の願い」(琉球古典音楽野村流松村統絃会琉球国風絲楽(しがく)塾、おきえらぶ文化のまちづくり実行委員会主催)は19日、同町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなであった。同塾メンバーらによる琉球古典音楽の独唱や琉球舞踊が披露され、多くの観客を魅了した。
公演には沖縄から同塾メンバー14人と珊瑚舎スコーレ高等部の生徒7人が来島した。幕開けは「かぎやで風」。歌・三線、笛、太鼓演奏に合わせ、前田浩樹さん(和泊町)と前田博美さん(知名町出身)が踊り、会場に花を添えた。「ごゑん節」「辺野喜節」斉唱の後、男女各2人による古典音楽の独唱が披露された。
古典女踊り「天川」では、真境名由佳子さんが繊細な手ぶりで舞い、観客を引き付けた。同絲楽塾主幹で、県指定文化財野村流保持者の宮城竹茂さんは「秘伝仲風」を独唱した。
第2部は沖永良部高校エイサー部の演舞で始まり、遊弦会せりよさ、前田博美さんとその祖母・前田綾子さんら地元出演者の民謡ライブなどで盛り上がった。最後は全出演者による「永良部百合の花」「サイサイ節」の総踊りで締めくくった。