留学生が日本語弁論大会 カケハシIS奄美校
2019年02月23日
地域
東南アジアの若者らを受け入れる日本語学校「カケハシインターナショナルスクール奄美校」(浜崎幸生理事長、学生37人)は22日、日本語弁論大会を奄美市名瀬のAiAiひろばで開いた。教職員や学生のアルバイト先の関係者らが見守る中、学生たちは奄美での生活や勉強、地元の人たちとの交流などをそれぞれ語った。
弁論大会は昨年に続き2回目。全体テーマは「奄美で考えたこと」。今春卒業予定の学生14人のうち、12人が登壇した。
最優秀賞は「感謝」をテーマに発表したインドネシア出身のデリー・プルマナさん(30)。日本語を覚える大変さを語り、アルバイト先の飲食店で、「お客さんに袋くださいと言われて、一緒に働く店長のお母さんを連れて行った」などと失敗談も披露した。現在は日本語を話すのも、奄美でのアルバイトも楽しいといい、飲食店関係者や学校の教職員に感謝を伝えた。
優秀賞は「ありがとう若大将」のテーマで発表したネパール出身のカドカ・ジャヌカさん(28)が選ばれた。
発表と表彰式の間に学生は全体合唱を披露。「にんげんっていいな」を手話をしながら日本語で歌うと、観客は拍手でたたえた。
市内で居酒屋を経営し、留学生アルバイトを受け入れている大郷達範さん(64)は「一生懸命に発表する姿に感動した。留学生はよく働いてくれている。自分たちの子どもみたいに思っているよ」と話した。