自然布の魅力伝える 島内在住手織り人の作品展示 「かけろま手しごと工房」 瀬戸内町
2018年10月27日
地域
瀬戸内町加計呂麻島・俵集落のかけろま手しごと工房(休校中の俵小学校)で、「手織りのの展」が開催されている。島内在住の手織り人、佐田亜矢さん(46)、水谷里佳さん(48)、高野麻さん(45)による自然布作品や100年以上前に織られた芭蕉布など計19点を展示し、その魅力を伝えている。12月30日まで。
3人とも関東出身のIターン者。同工房を主宰する佐田さんが「自然布をしている人が偶然同じ島にいることと、島に古い芭蕉布が残っていることを多くの人に知ってほしい」と2人に展示会開催を提案した。
佐田さんは島内でイトバショウの栽培から織りまで行っており、今回は同島産と西表島産の作品、水谷さんは葛布と苧麻布によるタペストリーやランチョンマット、高野さんは縦糸に絹、横糸に大麻を使ったショールなどを出品した。大麻糸は栃木県から取り寄せている。
会場には3人の作品のほか、同集落の民具館や住民所有の古い芭蕉布計3点を展示した。佐田さんは「自宅に眠っている芭蕉布があったらぜひ教えてほしい」と話している。
開館日時は毎週金―日曜の午前10時~午後4時。臨時休館もあるため、観覧希望者は電話080(3008)3999佐田さんへ。