訪問記念し御歌碑除幕 皇后さまの歌記す 与論町
2019年04月04日
地域
【沖永良部総局】2年前に天皇、皇后両陛下が訪問された与論町麦屋で3日、皇后さまが巡った島々を思って詠まれた歌を記念する「御歌(みうた)碑」の除幕式があった。碑建立に関わった関係者をはじめ島民約50人が参列し、建立を祝った。
両陛下は2017年11月16日から2泊3日の日程で屋久島、沖永良部島、与論島を訪問した。屋久島では15年の噴火災害で同島に避難した口永良部島の住民と懇談。初めて訪れた沖永良部、与論両島では伝統文化を通じて住民と交流された。
御歌碑は、両陛下が百合ヶ浜を観覧された大金久海岸沿いの展望所に、町が約140万円をかけて整備した。碑には与論島と百合ヶ浜の形を表し、皇后さまの詠まれた歌「南の島々」を刻んだ。
式では神事の後に除幕。碑の書を担当した元県立与論高校校長の上ノ原満氏(鹿児島市)に感謝状を贈った。山元宗町長はあいさつで、両陛下を案内した当時の心温まるエピソードを紹介し、「(碑を)末長く皆さんで大事にしていただけたらありがたい」と呼び掛けた。