20周年に記念碑建立 貢献者刻名し「感謝」 ゆずり葉の郷
2020年12月16日
地域
奄美市名瀬のNPO法人青少年支援センター「ゆずり葉の郷」(喜入博一理事長)が創立20周年を迎え、15日、施設道場前で記念碑の除幕式を行った。記念碑には同法人の発展に貢献した故人を刻名し「感謝」の2文字を添えた。ゆずり葉の郷の三浦一広所長は「偉大な先人の供養、そして未来ある子どもたちの礎となれば」と語った。
ゆずり葉の郷は2000年にボランティア団体として設立され、01年にNPO法人の認証を受けた。奄美市内で自立援助ホーム2施設を運営。三浦所長が中心となって非行やいじめ、不登校などで孤立した青少年を受け入れ、武道や各種地域活動を通じた支援に取り組んでいる。
除幕式には、施設職員や記念碑に刻名された故人の親族ら約20人が参列。喜入理事長は故人から受けた支援や恩恵を紹介し「深甚の敬意と感謝を申し上げるとともに、ご指導いただいた意志を後世に語り継いでいきたい」とあいさつした。
記念碑は高さ120㌢、幅130㌢の石碑。保岡興治氏(元法務大臣)、千葉拳二郎氏(前全日本硬式空手道会長)、山田秀次郎氏(ゆずり葉の郷元理事長)、有村治峯氏(元奄美大島商工会議所会頭)、仁禮嗣男氏(元名瀬市助役)の名前が刻まれている。
刻名者親族を代表して有村治峯氏の孫、有村修一奄美大島商工会議所会頭は「損得抜きに子どもたちへ愛情を注ぐ三浦所長の姿勢には、祖父も非常に感銘を受けていた。永遠に残る碑に刻名いただき感謝する」と述べた。
三浦所長はこれまでの歩みを振り返り「多くの理解と支援を受け、活動を続けることができた。これからも孤独に苦しむ子どもたちに寄り添い、向き合っていきたい」と気持ちを新たにしていた。