「母間線刻画」に落書き

2015年02月06日

地域

いたずら書きが見つかった母間線刻画史跡敷地内の石=5日、徳之島町

いたずら書きが見つかった母間線刻画史跡敷地内の石=5日、徳之島町

 徳之島町母間地区にある町の文化財「母間線刻画」史跡敷地内の石に、人の名前や線刻画を模したとみられるいたずら書きが5日までに発見された。管理する町教育委員会は「歴史的なものへの意識を高めてほしい」と注意を呼び掛けている。
 母間線刻画は、通称イシワラ(石原)と呼ばれる高台にある巨石に、複数の記号のような印などが刻まれているもの。約300㍍にわたって点在する四つの石に、線刻画のほか、階段状の祭壇のような掘り込みが確認されている。かつて全島のノロが集まって豊作祈願の祭りをしたとの伝承があり、ノロ祭祀との深い関わりが指摘されている。1996年から町が文化財として保護している。